お父さんの育児日記「食育について」

大学時代に参加したシンポジウムで「食育」に興味を持ち、会社員時代に「魚」に対してこだわりを持つようになりました。

長女が1歳の頃、魚のアラ煮や、焼き魚などを一緒に食べていました。「これが美味しいとこだよ」「おいしーとこちょーだーい」「これはトロトロのとこ」「トロトロのとこちょーだーい」「骨があるから気をつけなよ」「大丈夫だよ、ぺっ(骨を上手に吐き出す)」。

次女が生まれて島に移住してからは、さらに魚が身近になりました。調理する前から、食べ方について娘たちと話し合うことがよくあります。

ある日のこと、「エラブチ(ブダイ科の魚)」を仲間からいただいたので捌いていると、次女がすぐ横で眺めていました。

「これは刺身にするとこね。これは後で煮付けにするから。どこが美味しいとこかわかる?」などとエラブチを解体しながら、部位についても説明していきます。最後に残ったアラを次女の好きな塩煮にしました。

エラブチはとても美味しい魚ですが、見た目がグロいので『お顔』の部分はどうも食べる気がしないなあなんて思っていると、次女が「これおいしいとこだよねー?」と聞いてきます。思わず、「ああ、うん、美味しいとこだよ…。食べてごらん。」と返答。

いわゆる『お顔』のおでこの部分から、オウムのクチバシのような唇周辺までのプルプルとした皮の部位。ポロッと取れたそのプルプルを上手に箸で掴みながら口にほおばり、「おいしー!これ!」と目を丸くしている次女。

彼女にとってエラブチは見慣れた魚であり、丸の状態から刺身や塩煮に調理される一部始終を見ているので、見た目がグロいとか関係なく旨いものは旨いという観念がはっきりしているのだと気がつきました。

その後も上手に目玉の奥の部位や頭肉・ほほ肉・カマ下といった「おいしーとこ」をばくばく食べる次女。

こういう日常こそが、僕なりの子育ての根幹なのです。