【教えてドクター!】心と体のつながり

 

amammy2020春号発刊いたしました!
皆さまお手には取っていただけたでしょうか?

 

今回のテーマは『雨の日のオンナ』。
 

弊社へ寄せられていた要望でずっと取り上げることができずにいた、奄美の梅雨・雨に対する楽しみ方や対策をまとめた冊子として仕上がっております♪

冊子内で『教えてドクター!』というコラムがあるのですが、毎回テーマに沿った内容のお悩みにお答えいただけるお医者様にご協力頂いております。

 

みなさんは雨の日にカラダが重だるくなったり、片頭痛があったり、元気が出ないという日はありませんか?

どうしてそういう症状が生じて、どう対応したら良いかを!
今回は名瀬徳洲会病院の漢方専門医・大田先生に教えていただきました!

 

 

Q1. 雨の日が続くと体調が悪くなるのはどうしてですか?

 

東洋医学では「気・血・水」の3つがバランスが取れ、きちんと巡っている状態を健康と考えます。
 

雨の日は湿気が多く、湿邪(体の不調を引き起こす湿気)という外的な要因により、体内のバランスが崩れ、体が重くなったり、むくんだり、という症状が現れやすくなります。
 

しかし、全員が雨の日に体調が悪くなるわけではありません。悪くならない人もいます。

 

その違いは、外的要因(外因)に対する抵抗力!
普段からの体作りが本当に大切になんです。

 
 

 

添加物の少なく、自然に近い、旬の食事を摂るように心がけましょう。
ですが、こだわり過ぎもいけません!

何を食べるのか選ぶことは大切ですが、まずはどんな物でも「美味しいなぁ」と感じられる、食事の仕方がとても大切だと思っています。

 

健康に良いとされる運動に関しては、運動が好きで体力がある人ならば問題ありませんが、体力も気力も落ちている人が無理にしようとすると、かえって体力も気力も落とすことになります。

運動にしても「好きで気持ちがいいな」と感じられれば問題ありませんが、運動が嫌いで、ストレスと感じるようでは、かえって心身に負荷をかけることになり本末転倒です!

 
 

結局のところ自分が「心地がいいな」と思えることであれば、何でもいいのです。「心地がいいな」と思えるものをいくつかもっておくこと・探しておくこと…
 

これがどの方にも共通してお伝えできるアドバイスです♪

 

 

キーワード
① 体の不調が生じるのは、外的要因(外因)に対する抵抗力の違い
② こだわり過ぎず自分が「心地がいいな」と思えることを大切にする

 

 

 

Q2. お天気と同じで、気持ちもなんだか曇り空。梅雨時期はいまいち元気が出ません。

 

気持ちが落ち込んでいる状態は、「気うつ」あるいは「気滞」といい、気の巡りが滞っている状態です。
 

東洋医学では、心身一如といい、心と体はつながっていると考えます。

心が元気でないと、体は動きません。体が元気でないと、気分も沈んでしまいます。
どちらかを持ち上げることで、結果的に両方が持ち上がります。
 

よくポジティブ思考が大事と言われますが、心を元気にしよう、考え方を変えようとしても、中々自分では難しいのです。

 

「ポジティブに考えようとしても考えられない」
          ⇩
「ポジティブになれない」とネガティブになる・・・
          ⇩
悪循環に陥ってしまう・・・

 

ネガティブになっても、「今はそういう時期なんだ」と今の状態を否定しないことが大切です。ネガティブな状態の自分を受け入れられることが究極のポジティブなんですよ♪
 

落ち込んだり、やる気が出ない時は、今は動かないでというサイン。
決して、怠けとか意志が弱いというのではなく、充電の時期、エネルギーを蓄える時期です。

 
 

 

そうは言っても抜け出したい・・・
そんな時、この悪循環の流れを変える方法として

◎誰かと会うこと
◎良い本を読むこと
◎芸術作品に触れること
◎素晴らしい景色を見ること

 

などがあります。手段は何でも良く、自分の心が感動するきっかけを作ってあげることが大切です。
感動がスイッチとなり、心の流れが変わります。

 

漢方薬は、どちらかというと、体からアプローチしてくれます。体が元気になった結果、心が元気になります。
 

どこへ行く気になれなくても

引きこもっていたくても

人に会いたくなくても

今はそれでいいです。
 

体が元気になると自然と外へ行きたくなったり、やる気も出てきます。焦らないこと・だるい時は休む・行きたくない時は行かない!
 

体の声、心の声に耳を傾けることが大切だと思います。
 

心身一如です。全部つながっています。
ぜひ普段から、体の声、心の声に耳を傾けるようにしてくださいね。

 

具体的な食事や習慣のアドバイス・適正の処方などは、個々の状態に応じて変わりますので、お悩みの方はぜひご相談くださいね。

 

 

キーワード
① 落ち込んだり、やる気の出ない時は「充電の時期」
② 体の声、心の声に耳を傾けることが大切

 

 

 

今回のドクター!

 

名瀬徳洲会病院・漢方専門医の大田先生。
奄美生まれの内地育ち。

好奇心旺盛で、思い立ったらすぐ行動するタイプ。
一期一会のアレンジ料理が大好き♪
  

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名瀬徳洲会病院
住所:奄美市名瀬朝日町28-1
電話:0997-54-2222
ウェブサイト:https://www.nazetokushukai.jp/

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amammy編集部

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