パティシエ/ベーカリー勤務 中嶋 紬(NAKASHIMA YUI)
家族で島に移住したのは小学1年生のとき。南の島の海と太陽はすぐに肌に馴染んだようだ。島を吹き抜ける風のように爽快で、太陽のように明るく聡明。加えて島に漂う時間のような、ふんわりとしたゆるさも感じさせる女性となった。24才。
「お菓子作りに目覚めたのは、考えればいつもおやつを作ってくれていた今は亡き祖母と、(カフェを経営する)母の影響かも。本格的には、カナダで過ごした高校時代の授業がきっかけ。学食の料理を生徒がつくるという授業が楽しくて」。
卒業後は帰国し、製菓の専門学校へ。本格的に学び、大分のホテルにパティシエとして就職した。
2014年に島に帰ってきてからは、ホテルで働いたり実家のカフェを手伝ったり。そんななか、声がかかって近所にオープンしたパン屋を手伝うこととなった。
「気さくなオーナー夫婦のおかげでストレスフリーな仕事環境。どんなパンを作るのか、いつも一緒に考えさせてもらっています」。
一番人気のクリームパンは、紬さんのクリームレシピで生まれた。龍郷町産卵をたっぷりと使い、バニラビーンズの風味も加わった程よい甘さ。自然体なのに時折見え隠れする本格派の横顔は、まさに彼女の味かも。
しかし、実は彼女の人生はまだまだ発展途中、発酵途中。
「この先どうやって生きていこうかと(笑)。でも、結局は直感とタイミングと巡り合わせで道は選ばれていくんですよね。今は、もう一度海外に出て、見れるだけ多くを見て周りたいな」。
ただ一つ決まっているのは、「生み出す仕事をしたい」ということ。
発酵途中の『中嶋紬』というタネ。島と海外の水と空気をうまくブレンドし、独自の味をどう醸し出していくか。焼き上がり時間はいまだ調整中だ。
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amammy編集部
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