今回のお父さんは「重尚樹さん」です。

20歳の頃に大学の課題で【人の生き方】という映像作品を制作しました。1人の父親(演・寳園 純一)が我が子に呼吸の仕方から笑顔の作り方など、人として生きるあらゆる方法をわざわざビデオレターとして残す。それを受け取った子は果たしてどう生きるのかという内容。
時を経て今、目の前にいるその我が子×2を見て思います。
「その通りにして生きる気配は微塵も感じられない」
まず長男。制作が好き。少し前までひたすら「キョンシーのお札」を作り、家中に貼りまくる。家を「呪われた家」にする反面、忙しくする父の額にお札を貼り「今日は休め」と言い放ち、粋な使い方をしたりします。
続く次男。歌が好き。1人でトイレ奮闘中になにやら歌っている。
耳をすますと「も〜もたろさん、ももたろさん〜。今からウ○チを出すからね〜」ダンゴじゃないのか。桃太郎もそんな報告は困るだろう。
そんな我が子たちも日々育つ。
ある日、身支度もせずに遊び呆ける2人を滅茶苦茶叱りました。
父の大きな声に、次男→ビックリして機敏に動き出す。長男→なんと立ち向かってきた!今まであまりそういうこともなかった彼が拳を頭上にかざす(彼が次男に対してよく見せるパンチするぞのサイン)
父・心の声『成長やなぁ。よしこい!』
長男・生声「ウアッァァァ!」
彼が叫んだ瞬間、それまで周りをちょこまかと身支度に走っていた次男がスッとプラスチックバットを持ってきて拳を振りかざす兄に渡し「これがいいと思う」とボソっと伝え、1人頷く。
父・心の声『あ、そういうとこも成長したのね』
そこでこそ兄のおでこにお札じゃないのかという思いは飲み込み、その後親子でたくさん話し合いました。
よくこんな瞬間瞬間を迎えながら父として自分はどうなのか、どうありたいのか、考えさせられます。 結果、 あの映像作品のように子供に伝えられる答えを自分はそう多くは持っていない。
そのかわり 一緒に答えを探せる父でありたいと、ただそう思うに至るのです。
「島ノコタチ ART WORKS」代表。大阪府出身のシマッチュ2世。
奄美市在住・昭和55年生まれ。最近は親子で北斗の拳にハマってます。
amammy編集部
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