こんにちは。
与論島在住、はなアンニャーです。
2019年の10月で山口県から与論島に移住して、丸々15年になります。
わたしが与論島に移住したばかりの頃は、大きな荷物がたくさん入ったザルを頭に乗っけて、平然と歩いているおばあちゃんをよく見かけたものですが…。
最近はまったく見かけなくなりました。
わたしは与論島出身ではないので、昔の与論島についてよく知りません。
まだまだ知らない場所がたくさんあります。
そこで今回は、与論島の昔からの暮らしを知ることができる貴重な歴史館「与論民俗村」について皆さんにご紹介したいと思います。
「与論民俗村」ってどんなところ?
与論民俗村は、与論町東区の民家に自然に紛れ込んでいます。
「かやぶき屋根」のおうちが並んでいるのが目印です。
民俗村に入ると、係りのひとが、与論島の歴史や文化、暮らしについて詳しく説明しながら、案内して下さいます。
小学生:300円
※15名以上の団体さんは50円の割引になるそうです。
■与論島の昔の住居について
奄美群島ではよく見かける、かやぶき屋根のおうち。
台風の被害を受けやすい与論島でも、昔はかやぶき屋根だったんですね。
たまに、民俗村のかやぶき屋根が台風被害を受けて補修しているのを見かけますが、思っているより丈夫な印象。
(屋根に使われているのは、与論島ならではのもので、かなり丈夫な植物だそうです)
風が吹き抜けるために、部屋ごとに建物をわけて、風通しをよくする工夫がされています。
前後の窓を開けることができ、風はおもいきり吹き抜けるのです。
昔はエアコンも扇風機もなかった時代。
風通しだけで夏を乗り切っていました。
だからでしょうか、今でも与論島のおばあちゃんたちはエアコンに頼ろうとせず、暑さを乗り切ろうとしています。
■考えさせられる!便利な道具の数々
昔の暮らしに欠かせなかった道具もたくさん展示されています。
与論島に生えている植物や、魚などを上手に工夫して便利な道具に変えていました。
赤ちゃんをあやす道具も全部手作り。
ハリセンボンはその独特の見た目を利用して、ネズミよけに使われていたようです。
虫かごなどの子供の遊び道具もすべて、手作り。
費用は無料!!!
なんでも手に入る時代に生きている自分たちにはとても考えさせられます。
■ここにしかない!サトウキビに関する道具
サトウキビを絞る道具です。
牛が引っ張って、棒をぐるぐるとまわすと、サトウキビ汁が出てくるという仕組み。
毎年、与論島の小学生が体験しているそうなので、まだ動きます。スゴシ!!
もう、ここにしかない道具も多くありますので、かなりおもしろい。
とてもおすすめの観光スポットです。
しぼりたてのサトウキビジュースはとてもおいしいので、ぜひ飲んでみてください!!
与論民俗村のすぐ近くにある、『島の駅くるまどう』さんで飲むことができます。(期間限定)
■おすすめ!体験教室が多数あります!
また、与論民俗村では、体験教室も行っています。
・草木染体験
・郷土玩具つくり
・黒糖つくり
・くりぬき枕つくり
・芭蕉布コースター織り
など、与論島の昔の暮らしを体験できるものばかりです。
体験教室は、予約制のようですので、行く前に必ず予約して行ってくださいね。
(連絡先:0997-97-2934)
■魅力的な与論島方言について学ぼう!
与論島の方言のことを、与論島の言葉では、「ゆんぬふとぅば」といいます。
写真の看板に書いてある「ウヮーチタバーリ」は、与論島の言葉で、『いらっしゃいませ』。
「トートゥガナシ」は、『ありがとう』です。
よく見かける、トートゥガナシの漢字は『尊々我無』ですが、本来は、『尊加那志』が正解のようです。
『尊加那志』は祈りの言葉なのだそう。
与論民俗村のオーナー菊さんは、与論島の方言の先生でもあります。
書籍もたくさん出されており、民俗村で購入可能。
与論島の不思議な言葉に興味のある方は、ぜひ勉強してみてください。
法則もあるんですが、なかなか奥深くて難しいです。
■最後にふるまわれる手作り漬物と味噌がおいしすぎる!!
ひととおり案内が終わると、島のお母さん手作りの漬物や味噌がふるまわれます。
お茶とかりんとうのおまけつき。
うちの娘は、小学3年生ですが、ここの漬物と味噌が大のお気に入りです。
これを食べるのが、本当にほっこりタイムで、とても癒されるんです。
夏はカキ氷も販売しているので、暑い日もさわやかに過ごせます。
ついつい、長居してしまうんです…。
与論民俗村オリジナルショップも充実!PayPayも使える!!
与論民俗村には、大き目のショップもあり、ここで先ほど食べた漬物や味噌を購入することもできます。
なんと、ここではPayPay決済が可能なので、とても便利!
与論島のPayPay普及率ハンパないです!!!!
民俗村オリジナルグッズもあるので、要チェックですよ!
まとめ
与論島は海ばかりではなく、こういった歴史を知る場所も多くあります。
皆さんも「与論民俗村」で、与論島の昔々の暮らしを知ってみませんか?
他では見られない、昔の家や道具などが見学できる人気の観光スポットです。
与論島にお越しの際は、ぜひぜひ、行ってみてください!
与論民俗村
所在地:〒891-9300 鹿児島県大島郡与論町東区693-2
営業時間:9:00〜18:00
休日:不定休
HP:与論民俗村 | 島人の歩みと心に会える場所
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